日輪刀の色を変える実験!

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
大人気ですね〜。シモツケラボの研究員も、サイエンスショーで会う子供たちもみんな大好き鬼滅の刃。
半年くらい前に子供たちから「きょうへい先生も鬼滅の刃絶対見てください!」と言われ、仕方なくみてしまったところ

見事にハマりました

すでに漫画もアニメも完了済みです。
映画はまだみてないですが、ストーリーは知っているので、100%号泣ということがわかります。
人の少なそうな時間にこっそりと行ってみたいと思います。

鬼滅の刃 ストーリーについて

鬼滅の刃を見たことがない人に鬼滅の刃の簡単なストーリーを説明しますと、、、

主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)という少年が、ある日「鬼」と呼ばれる化物に家族みんな殺されてしまいます。妹の禰豆子(ねずこ)だけはなんとか生き残りましたが、禰豆子は鬼になっていました。
炭治郎は禰豆子を連れ旅立ち、鬼を倒しながら、禰豆子を鬼から人間に戻すための手がかりを探していく

というのが大筋のストーリーです

日輪刀について

鬼を倒すには「日輪刀(にちりんとう)」と呼ばれる特別な刀で首を切るか、日光に当てるか、の2つがあります。鬼は日光に弱く、日輪刀で倒せるのは、日光を吸収した特別な鉄で作られていることが要因のようです。
その日輪刀、ある程度の剣術を使えるようになると、刀の色が、それぞれの人間の特性に合った色に変わる、という性質があります。
(ポケモンのように、雷タイプ、水タイプ、岩タイプ、などで色が異なるようです)
アニメ第5話では、炭治郎が持つと刀の色は黒に変わりました。
きょうへい先生はこれを見た時「絶対に実験で再現できる!」と約3ヶ月前に閃きました。
が、やっぱりとっても大変でした〜(笑)

日輪刀の色を変える実験!

今回の実験では、日輪刀にアクリルパイプを通して、そのパイプ内で化学反応を起こすことによって色を変える実験を動画にしました

①ヨウ素溶液(ヨウ素を水で薄めたもの)にデンプンを入れると黒くなります。
正確には青紫色なのですが、デンプンをたくさん入れると色が濃くなり、黒に見えます。
この反応を「ヨウ素デンプン反応」といいます。小学校の理科でも習う実験内容ですね〜

②さらにそこに「ビタミンC」(レモンとかに入ってるやつです)を入れると、さっきまで黒かった液体がアラ不思議、透明になってしまいます。これはビタミンCによって「還元反応」が起こったからなんです。

③さらにここに過酸化水素(オキシドール)を入れると先ほどの黒色に戻ってしまいます。これは、過酸化水素によって「酸化反応」が起こったからです。

※厳密には、酸化反応と還元反応は同時に起こっており、酸化されるということは還元する物質があるからなんです。なかなかややこしいので、高校生になったら勉強してみてね)

④この色が、もとの黒色に戻る反応には、時間がかかります。その時間は過酸化水素やビタミンCの量、温度などによってコントロールすることができます。このように、まるでタイマーが付いているかのように色を変える時間を調整できる反応なので「時計反応」と呼ばれています。

これを調整したり、材料を揃えるのはちょっと難しいかもしれません。これからシモツケラボ でも、お家で簡単にこの時計反応が再現できるように、色々と開発を進めていきたいと思います。
是非この色が変わる反応は、目の前で見てもらいたいですね。

雷の実験?

次回の実験は「雷」「電気」に関する実験を取り扱いたいと思います。
もしかしたらあのシーンを再現できるかも!?なので是非チャンネル登録しておいてくださいね。
ではまた次の実験でお会いしましょう!