コロナウイルスのやっつけかた

コロナウイルスはなにでできている?

コロナウイルスの表面は「エンベロープ」とよばれる、あぶらの膜で覆われています。このエンベロープは「脂質二重膜」というつくりでできています。脂質(ししつ)とは、かんたんにいうと「あぶら」ですよね。
二重膜(二重膜)とは、2枚の膜で覆われている、という意味です。

またその膜の中には、RNAとよばれる遺伝子があります。
※このRNAについては、また別の動画で詳しく解説できたらと思います。

またその膜のまわりに、タンパク質でできた「スパイク」とよばれるものがたくさんくっついていて、これで人の体の中(細胞)にくっついて悪さをしています。

せっけんのパワー

水と油をコップにいれると、まざりませんでした。
水と、油は混ざらない性質があるんです。
それはなぜか。実は2つの液体の「極性(きょくせい)」というものの違いにあるのですが、これについても、また今度詳しく解説しますね!

ではどうして、水と油が、せっけんをいれると混ざったのか。

これは「乳化(にゅうか)」とよばれる反応がおこったからなんです。


せっけんには、水とも、油ともくっつく性質をもっています。
せっけんを拡大してみると、図のような形をしています。

せっけんには「親水基(しんすいき)」という水とくっつくことができる部分(図でいうとまるい部分)と、「親油基(しんゆき)」という油とくっつくことができる部分(図でいうと細長い部分)があります。(※親水基は疎水基ともいいます)

このような物質のことを「界面活性剤(かいめんかっせいざい)」といいます。

水と油がはいっているコップに、せっけんがはいると、油のまわりにせっけんがくっついていき、油がせっけんにつつまれた粒になります。
この粒のことを「ミセル」といいます。

すると、そのミセルの外側(表面)は水とくっつく親水基なので、水の中に広がっていく(分散といいます)ことができるのです。
こうした一通りの反応を「乳化(にゅうか)」といいます。

コロナウイルスのやっつけかた

コロナウイルスの表面は、エンベロープという脂質二重膜でできたあぶらの膜で覆われているので、界面活性剤(せっけん)をくわえると、膜を水に溶かし出してしまいます。
すると、膜が壊れるとウイルスの機能は失われてしまうので、これで完全にやっつけることができるということですね。
ただし、ウイルスの膜を壊すため、そして手の汚れを洗い落とすために、最低でも20秒は手洗いが必要だということをWHO(世界保健機関)は提唱しています。

なので、これから手を洗うときは、必ず20秒、石鹸で手を洗うことを心がけましょう!

きょうへい先生もやります!

ちなみにちょうどFoolinさんの「パプリカ」の1番のサビを歌うと20秒なので、きょうへい先生はいつもそれでやっています(笑)
ぜひ試してみてくださいね。

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